自分でやる

HPBの掲載ページ、自分で見直す順番

予約が減ってきたとき、何から手をつけるか。自分の店の数字を確かめてから、クーポン・メニュー、写真の順に見直していく進め方と、直す前と後の比べ方をまとめました。

この記事で分かること

ホットペッパービューティー(以下、HPB)の掲載ページを、自分で見直すときの進め方をまとめました。

  • 自分の店の数字を書き出して、「見られていない」「見られているのに予約されない」「2回目につながらない」のどこで止まっているか、見当をつけられる
  • 見直す順番(数字の確認 → クーポン・メニュー → 写真)と、その順番を入れ替えたほうがよい場合が分かる
  • 直した日と内容を記録して、前と後の数字を比べる方法が分かる
  • 自分でやる部分と、外の支援を頼む価値がある部分を分けて考えられる

先にやること

写真を撮り直したり、クーポンを全部作り直したりする前に、次の3つをやっておくと、あとで「何が効いたのか」を振り返りやすくなります。

  1. 今のページを記録する:クーポン・メニューの名前と税込の料金、写真の並び、キャッチコピーを、日付と一緒にメモしておく。直したあとで元に戻したくなったときにも使えます。
  2. 数字を書き出す:下の「手順」の1にある数字を、分かる範囲で書き出す。全部そろわなくてもかまいません。
  3. 見直す順番を決める:迷ったら「数字の確認 → クーポン・メニュー → 写真」の順で進めます。

この順番を勧める理由は次のとおりです。

  • クーポン・メニューは、お客さまが予約するかどうかを決める場所に近く、文章と条件の見直しから手を付けられます。料金・追加料金・条件の書き方は、表示の決まり(景品表示法など)にも関わるため、早めに確かめておきたいところです。
  • 写真は、撮り直しや、写っている人の同意の確認に時間がかかります。クーポン・メニューで「何を伝えたいか」が決まってからのほうが、撮るものを選びやすくなります。

ただし、これはどの店にも当てはまる順位ではありません。次のような場合は、順番を入れ替えます。

  • 閲覧数そのものが少ない(ページが見られていない)なら、写真やキャッチコピーなど、一覧や検索結果で目に入る部分から見直す。
  • 今は提供していないメニューや、もういないスタッフの写真が載っているなど、実際と違う情報があるなら、テーマに関係なくそこを最初に直す。
  • 予約の受付枠が埋まっている・閉じているなど、予約したくてもできない状態なら、ページより先に予約の設定を確かめる。

公式説明

HPBを運営するリクルートの学習サイト「ホットペッパービューティーアカデミー」の連載記事「HOT PEPPER Beautyの集客効果を上げるには?」では、お客さまがサロンページを見つけ、興味を持ち、予約するまでの流れに沿って、PV(サロンの発見)、CVR(サロンの魅力)、ACR(予約)の3つの数字から、ページのどこを直すかを考える進め方が紹介されています。連載記事はPVの見直しから順に説明しています。この記事では、閲覧数が少ない場合は同じように写真・キャッチコピーから始め、閲覧はあるのに予約が少ない場合はクーポン・メニューから始める、という分け方にしています。

手順

1. 自分の店の数字を書き出す

1か月分を単位にして、次の数字を書き出します。HPBの掲載店向けの管理画面などで確認できる数字と、自分の店の帳簿の数字を使い、分からないものは空けておきます。

数字 中身 何が分かるか
閲覧数 掲載ページが見られた回数 見つけてもらえているか
ネット予約の数(新規) 新規のお客さまのネット予約の件数 見た人が予約しているか
客単価 1回の来店あたりの平均の支払額 1回あたりの売上
原価率 材料費などが売上に占める割合 1回あたりの粗利
2回目も来る割合 新規のお客さまのうち、2回目も来た人の割合 続けて来てもらえているか
2回目以降の平均来店回数 2回目も来た人が、2回目以降に来た回数の平均 再来を含めた1人あたりの価値
掲載費 HPBに払っている1か月の費用 新規1人を集めるのにかかった費用

書き出すときは、次の点をそろえておきます。

  • 期間:毎回、同じ長さの期間(たとえば月の1日から末日まで)で書き出す。
  • 数え方:キャンセルを含むかどうかなど、数字の数え方は管理画面の説明で確かめ、毎回同じ数え方にする。
  • 2回目も来る割合と平均来店回数:同じ時期に初めて来たお客さまのグループで、同じ長さの期間(たとえば初回から12か月)を見て数える。

比べる相手は、ほかの店や業界の平均ではなく、自分の店の過去の数字です。この記事では、出所を確かめた業界の平均値を使っていないため、平均との比較はしません。

2. どこで止まっているかを見る

書き出した数字から、次の2つを計算します。

  • 予約率 = ネット予約の数(新規)÷ 閲覧数
  • 新規1人あたりの掲載費 = 掲載費 ÷ ネット予約の数(新規)

新規1人あたりの掲載費は、掲載費をすべて新規のお客さまを集めるためのものとみなした目安です。今のお客さまの予約や、店を知ってもらう効果は含みません。また、新規のネット予約の数を、実際に来店した新規のお客さまの数の代わりに使っているため、キャンセルや来店しなかった人がいると、実際とずれます。

再来を含めた新規1人あたりの粗利や、閲覧数・予約率・再来率を改善したときの粗利の増え方は、計算ツール「どこを伸ばすと売上が伸びる?」で試算できます。記事の最後の「関連する記事とツール」から開けます。

数字の様子から、先に見直すところの見当をつけます。

数字の様子 考えられること 先に見直すところ
閲覧数が少ない 一覧や検索結果で目に留まっていない 最初に見える写真、キャッチコピー
閲覧数はあるが、予約率が低い ページを見ても、選ぶ決め手や条件が伝わっていない クーポン・メニュー、ページの中の写真
予約はあるが、2回目が少ない 初回の体験や、次の来店の案内に課題がある 再来のお客さま向けのクーポン・メニュー、来店時の次回の案内
新規1人あたりの掲載費が、再来を含めた新規1人あたりの粗利より大きい この試算では、新規1人を集める費用が、その人から見込む粗利を上回っている(実際に回収できたかどうかの判定ではない) 閲覧数より先に、予約率と再来の数字を確かめる

経験則

この表は、見当をつけるための目安です。原因を決めるものではありません。1か月の予約が数件から十数件の規模だと、数件の増減は偶然でも起こります。1か月だけの数字で決めつけず、何か月か続けて書き出すと、傾向が見えやすくなります。どこが効くかは店によって違います。

3. クーポン・メニューを見直す

予約率が低いとき、または順番に迷ったときは、クーポン・メニューから見直します。詳しい手順は「HPBのクーポン・メニュー、組み立て方」の記事にまとめています。ここでは、まず確かめたい点だけを挙げます。

  • 誰のためのクーポンか(初めての人・2回目以降の人・全員)が分かれているか。2回目以降の人が選べるものがあるか
  • 何が含まれていて、何が含まれていないかが、クーポンの中に書かれているか
  • 料金が税込で書かれているか。追加料金がかかる場合に、いくらかかるかが書かれているか
  • 曜日・時間・有効期限などの条件が書かれているか
  • 似たクーポンが並んでいて、違いが分かりにくくなっていないか
  • 終わったキャンペーンや、今は出していないメニューが残っていないか

公式説明

前の連載記事では、予約につながっているかを見る段階の確認点として、クーポンの設定と、サロンボード(予約の管理などに使う掲載店向けのシステム)の設定を挙げています。例として、リピーター向けのクーポンが少ないこと、設定漏れがないかの確認、予約の画面で「×」(予約できない表示)ばかりになっていないかに触れています。

4. 写真を見直す

閲覧数が少ないとき、またはクーポン・メニューの見直しが終わったら、写真を見直します。詳しい手順は「HPBの掲載写真、選び方と並べ方」の記事にまとめています。

  • 1枚ごとに、何を伝える写真か(仕上がり・店内・入口・担当者など)が分かるか
  • 暗すぎたり、背景に物が写り込んだりして、見せたいものが見えにくくなっていないか
  • 今のメニュー・店内・スタッフと合っているか
  • 最初に見える場所に、いちばん伝えたい写真があるか。クーポン・メニューの内容と合っているか
  • 写っている人の同意と、写真を使ってよいか(誰が撮った写真か)を確かめてあるか

公式説明

同じ連載記事では、キャッチを見直したら、それと連動した写真に変えることや、店内の写真に機械などがいろいろ写り込んで、ごちゃっとした印象になっていないかを確かめることが挙げられています。同じサイトの「HOT PEPPER Beauty掲載をスタートするサロン様へ」のページでは、スマートフォンでの写真の撮り方や、クーポン・予約設定の見直し、サロンボードの初期設定と予約管理を扱う動画が案内されています。

5. 直したら記録して、前と後を比べる

直したら、次のように記録して、数字の変化を確かめます。

  1. 直した日と内容を書く:「何を、どう変えたか」を1行で書く。直す前のメモ(先にやることの1)と一緒に残す。
  2. しばらくほかを変えない:1つのテーマを直したら、少なくとも1か月はほかの部分を大きく変えずに様子を見る。一度にたくさん変えると、どれが効いたのか分からなくなります。
  3. 同じ長さの期間で比べる:直す前の1か月と、直した後の1か月の数字(閲覧数・予約数・予約率)を並べる。
  4. 事情も書き添える:連休、季節の行事、天気、自分の休みの日数など、数字に影響しそうなことをメモしておく。

経験則

前と後を比べるには、少なくとも1か月分ずつの数字があると比べやすくなります。予約の件数が少ない月は、1か月の比較だけで「効いた」「効かなかった」と決めず、同じ書き方で記録を続けて判断します。数字が動かなかったからといって、直したことが間違いだったとは限りません。

例

説明用の例

説明のために作った例です。実在の店の数字ではなく、目安や平均でもありません。1人で営むネイルサロンが、ある月の数字を書き出したとします。閲覧数は800回、新規のネット予約は8件、掲載費は40,000円でした。予約率は 8 ÷ 800 = 1%、新規1人あたりの掲載費は 40,000 ÷ 8 = 5,000円です。この店は、ページを見た人の多くが予約していないことに目を付け、写真より先にクーポン・メニューから見直すことにしました。

説明用の例

直したときの記録メモの例です。説明のために作ったもので、実在の店の記録ではありません。

  • 10月3日:初めての人向けのクーポン2つを1つにまとめ、含まれる内容と追加料金(税込)を本文に書き足した。写真とキャッチコピーは変えていない。
  • 比べる期間:9月3日〜10月2日(直す前)と、10月3日〜11月2日(直した後)
  • 事情:直した後の期間に、3日間の臨時休業がある。

やってはいけないこと

  • 効果を約束する言葉をページに書く:「必ず」「誰でも」「〇日で」など、根拠を示せない効果をうたう表現は使わない。施術の効果を医療のように見せる表現も避けます。
  • 実際と違う情報を載せたままにする:今は提供していないメニュー、変わった料金、改装前の店内の写真などは、気付いたときに直す。
  • ほかの店のページの文章や写真を写す:参考にするのは、構成や考え方までにとどめる。
  • 掲載ルールを確かめずに載せる:HPBの掲載ルールは、この記事を書いた時点では、一般に公開された資料で確認できませんでした。掲載店向けに案内されている資料や、担当の窓口で確かめてください。

公式説明

消費者庁は、景品表示法で、商品・サービスの内容について実際のものより著しく優良であると示す表示(優良誤認表示)と、価格などの取引条件について実際のものより著しく有利であると誤認される表示(有利誤認表示)を禁止していると説明しています。効果や性能の表示については、消費者庁長官が、事業者に裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めることができる、とも説明しています。

かかる時間

作業は次の4つに分かれます。1回にまとめてやらず、1つずつ進めてかまいません。

  1. 数字の書き出しと、予約率・新規1人あたりの掲載費の計算
  2. クーポン・メニューの見直し
  3. 写真の見直し(撮り直しや、写っている人の同意の確認を含む)
  4. 前と後の比較。直す前の1か月と、直した後の1か月の数字が要るため、記録を始めてから比べられるまでには2か月ほどかかります。

頼む価値がある場合

次のような場合は、外部の支援にお金を払う価値があります。

  • 毎月の数字の書き出しや、ページの入れ替えの時間が取れず、作業を任せたい
  • 写真の撮影や文章を書くのが苦手で、プロに頼みたい
  • 1人だと続かないので、定期的に一緒に見てくれる人がほしい

頼むかどうかは、あなたが決めることです。頼む場合も、この記事の手順1と2の数字は自分で出しておくと、提案の中身を比べやすくなります。申し込む前には、支払いの総額、支援の範囲、期間、解約の条件を確かめておきたいところです。確かめ方は「LINEの無料プレゼント、そのあと何がある?」の記事に、元が取れるかの計算は計算ツール「その支援、元が取れる?」にまとめています。

次に読む記事・使うツール

  • 予約率が気になる、または順番に迷ったら:「HPBのクーポン・メニュー、組み立て方」
  • 閲覧数が気になる、または写真が古いと感じたら:「HPBの掲載写真、選び方と並べ方」
  • 数字を入れて、どこを伸ばすと粗利が増えるかを試算するなら:計算ツール「どこを伸ばすと売上が伸びる?」
  • 外部の支援を検討しているなら:「LINEの無料プレゼント、そのあと何がある?」と、計算ツール「その支援、元が取れる?」

いずれも、記事の最後の「関連する記事とツール」から開けます。

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